SNSマーケティングとは、その名の通り(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)SNSを活用したマーケティング手法です。SNSの投稿を使って顧客とコミュニケーションを取ったり、アカウント情報を分析してデータを収集したりすることを通して、ブランディングを行ったり、ブランドのファンを構築し、購買行動に繋げることができます。
SNSマーケティングの主な手法は「SNS広告」「インフルエンサーマーケティング」「SNSアカウント運用」「SNSキャンペーン」「ソーシャルリスニング」の5つです。
若い世代を中心に、幅広い世代がSNSを活用している今、SNSマーケティングは企業が積極的に導入するようになりました。利用している年齢層はSNSごとに異なるものの、スマホを持つことが当たり前となりつつある今、全年代の約70%がSNSを利用していると言われています。双方でコミュニケーションを簡単に取ることができ、拡散力の高いSNSをマーケティングに活用することは、今の時代に欠かせないマーケティング手法となってきているのです。
世界で最も利用者が多いSNSで、日本国内でも月間2600万人が利用しているFacebook。実名で登録するSNSで、1人1つのアカウントしか作成することができません。そのため、年齢・学歴・居住地・仕事・ライフステージなどの属性情報を正確に収集できます。日本では若い世代の利用が少なく、30〜50代の利用者が多いです。海外では若い世代も活用しているSNSなので、海外マーケティングにも向いているSNSと言えるでしょう。
画像や動画を投稿することをメインとしているInstagramは、20〜30代の女性を中心にユーザーが多いですが、男性比率40%以上・日本国内の月間ユーザー3300万人と、性別に関係なく人気の高いSNSです。SNSの強みである拡散力は他のSNSより劣るものの、親会社がFacebookでユーザーデータを元にした広告が打ち出しやすく、他のSNSとの連携も簡単にできます。フォロワーが多いインスタグラマーを使ってPRを行うインフルエンサーマーケティングのプラットフォームとしても人気が高いです。
全角140文字、半角280文字の短いテキストによるコミュニケーションをメインとしているTwitter。日本国内で4500万人の月間ユーザーがいます。ここ数年で企業アカウントもかなり増えており、企業のファンを作る目的でアカウントを運用している企業も多いです。タッチ一つでツイートをシェアできるリツイート機能があり、多くの企業がその機能を活用してキャンペーンを行っています。
国内において最も月間ユーザーが多いのがコミュニケーションツールであるLINEです。日本国内の月間ユーザー数は9000万人にものぼり、10〜70代まで老若男女が活用しているSNSといえます。LINE公式アカウントの運用やLINE広告の活用で、多くのターゲットに効果的にアプローチすることができます。特にLINE広告はLINEが運営している別のサービスにも配信できるのがメリットです。ただし、海外では日本ほど利用されていません。
動画配信のメインストリームとなっているYouTube。子どもから高齢者まで幅広いユーザーがおり、国内の月間ユーザー数は6500万人です。人気YouTuberは芸能人にも匹敵する影響力を持っており、YouTuberを使ったインフルエンサーマーケティングは大きな市場となってきています。ライブ配信が可能で、ライブコマースも積極的に行われているSNSです。Google社の持つビッグデータを使っての広告配信も可能ですが、他のSNSと異なり、サブスクリプション登録者は広告なしで視聴できます。
スマホ向けに15秒・30秒・3分のショートムービーを配信できる10〜20代に高い人気があるSNSで、日本国内の月間ユーザー数は1690万人です。動画にエフェクトをつけたり、BGMをつけたりといった編集が簡単にできるため、誰でも利用しやすいというメリットがあります。縦画面動画という特徴を活かしたインパクトのある広告配信や、ハッシュタグを活用してユーザーを巻き込む「ハッシュタグチャレンジ」などが、TikTokで活用されているマーケティング手法です。
SNSの大きな強みである拡散力を使えば、企業や商品・サービスを多くの利用者に認知してもらえます。
インフルエンサーであるインスタグラマーやYouTuberを使ってのインフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーのファン層に幅広くアプローチできる手法です。
また、ハッシュタグを使って割引やプレゼントなどのキャンペーンを行えば、たくさんの利用者に認知してもらうことができます
拡散力が高いTwitterなら、バズるツイートを生み出せば、不特定多数の人に企業や商品・サービスを認知してもらえます。ターゲットではない層にもアプローチできるのは、他のマーケティングにはない強みと言えるでしょう。
SNSマーケティングは企業や商品・サービスのブランディングができるというメリットもあります。
自社アカウントを運用し、企業の魅力をアピールすることができれば、新しいファンを獲得することに繋がるでしょう。Twitterのテキストで魅力を伝えるという特徴を活かし、人気アカウントとなっている企業アカウントは多いです。堅く思われがちな業界の企業が、ユニークで人間味のある投稿をすることで、親しみのある会社としてブランディングに成功しています。
企業アカウントである以上、投稿の内容には気をつけなくてはなりませんが、新商品や新サービス、自社製品に関連する有益な情報を投稿し続けることで、企業としての信頼度もアップするでしょう。
SNSは無料で利用ができます。そのため、SNSマーケティングを導入することで、広告コストの大幅な削減が可能です。多くの人に投稿を見てもらえるようになるまでは、時間と労力を必要としますが、導入コストが抑えられるため、費用対効果は高いといえます。
広告配信する場合はコストがかかりますが、他の媒体と比べると費用が安い傾向にあるため、SNSマーケティングに切り替えることで、広告コストを削減することができるでしょう。
多くの人がSNSを利用している現代において、さまざまなビジネスチャンスがあるSNSマーケティングを活用しない手はありません。コストも大幅に抑えられるため、広告費用にお金をかけられない企業にもおすすめです。
今回紹介したようにSNSといってもそれぞれ特徴が異なりますから、SNSごとの特徴を抑え、ターゲットに最適なSNSを見極めた上でSNSマーケティングを運用すれば、大きな効果が期待できるでしょう。
複数SNSの管理・分析ができる「SNS管理ツール」3選
用途が多岐にわたる「SNS管理ツール」なので、何を選べば良いか、何が違うのか迷う方も多いのではないでしょうか。そこで、ソシャマガ編集部が2022年7月31日時点でネット上※にある26種のSNS管理ツールを調査。SNS運用担当者のよくある目的に適した「複数SNSの管理・分析ができるツール」を、わかりやすくまとめてみました。
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